あなたのアクセスはいつも誰かに見られている Amazon、Yahoo!、Google…大手サイトの裏側【読書メモ】

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いろんなサイトを見ていても表示される広告はいつも同じだったり、さっき見ていたサイトの広告が表示されたり・・・。
またまたAmazonなどのECサイト表示される「あなたににオススメ」がどんな仕組みで表示されているのかを、アクセス解析の第一人者の小川卓さんが分かりやすく解説されている本です。



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【発売日】2016年4月30日
【著者】小川 卓 著
【出版社】扶桑社
【仕様】新書 207ページ
【定価】842円

目次

序 章 行動データ解析の進化は我々に何をもたらすのか?
第1章 大企業をも動かす「行動データ」ってなに?
第2章 行動データはどんな形で活かされているのか?
第3章 ネット広告がどこまでもついてくる理由
第4章 アプリやソーシャルゲームほどデータを取られているものはない
第5章 行動データを扱う人たちの仕事
第6章 行動データが変える“未来の生活”

アクセス解析の第一人者が行動データ利用の最前線を明かす!
「なぜバナー広告はサイトを横断してついてくるのか?」…。ネットを利用していると遭遇する違和感の正体をアマゾンジャパンなどでサイト改善などを行ってきた著者が解説。
「扶桑社」本の紹介ページより抜粋


ネットで感じる「ちょっときもち悪い・・・」の正体とは?

ネット上での検索やクリック、ECサイトであれば購買履歴や閲覧時間、検索履歴など、ネット上のさまざまな行動が「行動データ」というものになります。
これらを解析して、ECサイトの中の「オススメ」など表示や、さまざまなサイトに掲載されているバナー広告などの表示、オンラインゲームの思わず課金してしまいたくなる仕組みに繋がっていきます。

便利な反面、「ちょっときもち悪い・・・」と感じてしまう・・・。
この「ちょっときもち悪い・・・」の正体は「行動データ」解析によるものでした。


気になる「個人情報」と「個人を特定できる情報」の違いと「取得できるデータ」

「行動データ」解析をしているというのは、分かったとして・・・。
気になるのが、利用している人のリスクです。
これについても、解説が丁寧にされていました。

個人情報

氏名や住所、メールアドレスなど、特定の個人に紐づいているもの。
流出すると直接被害が及ぶ可能性があるもの。=リスクあり
【例】氏名、住所、メールアドレス、パスワード、クレジットカード情報、電話番号など

個人を特定できる情報

「誰か」を知る必要のない機械的に割り振られた番号のようなもので、「人単位でわかる」データ。=必要以上に恐れなくてよい
【例】検索履歴、閲覧時間、購買履歴、デバイス情報、位置情報、行動特性、流入経路など


しかし組み合わさって漏えいされると、リスクは何倍にも膨れ上がってしまう。


「行動データ」から取得できるデータ

取得できる情報は多岐にわたるけれど、大きく分類して3つ

  1. 流入に関するデータ
  2. サイトやアプリ内の行動に関するデータ
  3. ユーザーの環境に関するデータ

この辺りは、アクセス解析をしている方は既に知っている内容だと思いますが、知らない方には知っていることで注意するべきところが分かるかもしれません。


感想など

以前から「ウェブ解析や分析」関係の本を何冊も執筆されている小川卓さん。

今回どんな本を出されたのかな?と興味半分で手に取りました。

確かにネットをしていて「ちょっときもち悪い・・・」はあったなぁと思い、その正体とそれがどのように活用されているのか、またこれから未来の話を、一気に読んでしまいました。

5章の「行動データを扱う人たちの仕事」の部分は、とても興味深く、大きなサイトの裏側でどんな風に多くの人が動いているのかを知ることができました。

また、アプリやソーシャルゲームの巧みにコントロールされている、課金へ誘導するための仕組みや、継続してモチベーションを維持できるようにする「レベルデザイン」というのは、本当にすごいなぁと思いました。
実際、ソーシャルゲームを少しだけやってみると、「イベント」やガチャなどのアイテムなど、課金を思わずしたくなる誘惑がたくさんです。
それを「行動データ」解析などから、巧みに計算しつくされているというのが分かると、ちょっと見方が変わりそうな気がしました。


ネットで「ちょっときもち悪い・・・」と感じることがある方や、これからアクセス解析・ウェブ解析を勉強される方にオススメな本です。


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