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【起業・開業書籍紹介】お客を捨てる勇気

小さなお店や、スモールビジネスを営む人にとって、「ビジネスは人生そのもの」。

同業者がたくさんいる中で、金額ではなく、自分や自分のサービスに対して本当に理解してくれるようなお客さまに来てもらいたい。

そう思うなら、自分だけの「旗」を掲げる必要があります。
それは絶対的な「価値」を示すこと。

今回ご紹介する本は、ストーリー仕立てでわかりやすく昭和の流行歌を交えて、景気に左右されないビジネスを作り上げるヒントを教えてくれます。サクッと読めるのですが、結構深い・・・そんな本なのです。

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目次

この本の特徴・印象

ひとり起業の方や、小さなお店を経営している方にオススメな内容です。

  • 【出版社】クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
  • 【発売日】2022年5月20日
  • 【単行本】224ページ
目次
  1. 経営者の決断 (まちぶせ、HERO ヒーローになる時、それは今)
  2. 成功を掴む覚悟 (木綿のハンカチーフ、赤いスイートビー)
  3. お客を捨てる勇気 (関白宣言、待つわ、勝手にしやがれ)
  4. 豊かさの法則 (世界に一つだけの花、翼の折れたエンジェル)
  5. 本物 (年下の男の子、ff)
  6. 壁の向こうの景色 (未来予想図II)

上記の()の中は、登場する歌のタイトルです。

コロナによって、来なくなったお客さんがいる。
それは「便利」か、「お得」かという物差しでお店を選ぶ、いわば「自分都合な客」。

リピート率が上がらないのは、お店のせいではなく「お客のせい」。
お店側のお客選びが間違っている?!

自分の事業に本当に興味を持ってくれる人だけを集める。
同業他者と戦うのではなく、自分だけのポジションで価値を表明する。

もしも、お客さまを頑張って集めているのに、良いお客さまに恵まれない・・・と思うのなら、本書を手にしてみると良いかもしれません。

この本の感想

とてもライトなストーリーの中で登場人物が、意外と深い話をしている・・・。
読みやすいのに、「なるほど!」が多いのです。

私がWeb制作の仕事をしていて、「サービスの価値をしっかり表現しましょう!」とクライアントさんにお伝えしていても、なかなか思い切った表現をされずに曖昧に終わってしまう人もいました。

覚悟が弱い?(本書にある「あと一歩の壁が越えられない」のパターンの人)
周囲を見過ぎてる?
そんな感じのクライアントさんもいて、本書は私が言語化できてなかった部分をさらりと代弁してくれていました。

「お客=売上」とすると、どうでもいいお客に振り回される。ましてや、本当に必要なお客が離れていく。⁡
⁡不必要なお客を捨てる勇気を持ったとき、お店は確実に、お客を追いかける立場からお客に追いかけられる立場に変わる。

本書は、あなたの事業を心から愛するファンを超えたサポーターという、⁡あなたのビジネスを応援してくれるお客さまに囲まれながら、あなたらしいビジネスができる方法を教えてくれる。⁡

気取らず、飾らず、背伸びせず。⁡
⁡他とは戦わず、自分の気持ちに素直に自分なりのサービスを展開させていく。⁡

価格などで選ぶようなお客さまは、⁡本当の意味で長いお付き合いになる人にはなりません。⁡

お客が定着しない、リピート率が上がらないっていうのはお店のせいじゃない、お客のせいなんだ。
そもそもそのお客がリピートするかしないかなんて、来店前から決まってしまっている。

お客を捨てる勇気より一部抜粋

これは大手集客サービスに登録し、クーポンを発行してお客さんを集める方法で来たお客さんが定着しないことを意味しています。

あなたは、あなたの人生の主人公。
まずは、自分がどうしたいかです。

商売なんてさ、プロである”売り手”が自分の理想とする世界観を自由に思い描いて、それに対して「いいね!」って共感してくれる買い手だけを選んで価値交換をすれば、自然とうまくいくようにできちゃってる。

お客を捨てる勇気より一部抜粋

顧客ニーズを気にし過ぎず、自分だけの「旗」を大切にすること。
逆に本書では、「顧客ニーズ」を無視するとまでハッキリ言い切ってます。

あと一歩の壁が越えられないのなら「常識的かつ物わかりのいい人であろうとする心」を止めること。
遠慮や諦め、躊躇や詰めの甘さとなって表れて、ここ一番の時に障害となって立ちはだかるからです。

⁡他にはない、自分のブランドを作り出し、旗を立てることで、らしさに共感してくれる人を引き付けるようにする。⁡

【旗を立てるための手順】

①想いを明確にする

②想いをカタチにする(①をわかりやすい言葉にする)

③想いを伝える(ターゲットに届きやすい媒体は?)

お客を捨てる勇気より一部抜粋

必ずらしさに共感してくれる人たちが現れてくる。まずはこの人たちのことを絶対に裏切らないことだよ。よくも悪くもらしさっていうのはブランドだからね。

お客を捨てる勇気より一部抜粋

誰でもブランドになることはできる(中略)
つまりブランディングとは言い方を変えるとポジショニング。要は自分が最も輝けるポジションを探すことなんだよね。

お客を捨てる勇気より一部抜粋

「らしさ」はブランディングであり、ポジショニング。
ここをわかりやすく表現するからこそ、同業他者と戦うことなく、自分の想いに理解し共感してくれる人が集まる。

面白かったのは、「恋愛」の心理と「顧客」の心理は同じだと本書にあることでした。

ビジネスも恋愛と同じで、おそらく最も重要なのは、いかにわかり合えるお客とだけ付き合うかってことなんじゃないかな?特に店をやる人にとって、ビジネスって人生そのものだと思うから

お客を捨てる勇気より一部抜粋

開業して10年の私がここ数年で実感している部分を、サラリと書かれていました。

豊かさの方程式っていうものが一つだけ存在しているんだ。たくさんの人を喜ばせればその人は間違いなく豊かになる。

お客を捨てる勇気より一部抜粋

自分のビジネスを始めたいと思ったとき。
まず「ホームページやブログを立ち上げる」って考えますよね。
でも中身がないと意味がない。

何となくで制作するとふんわりとし過ぎて、何を提供してくれるのか、自分が求めているものを提供してくれるのか、全くわからない。

制作会社に丸投げするパターンもあるのですが、私はオススメしていません。
なぜなら、本書に登場する「らしさ」が制作会社にはわからないから。

結局、自分のビジネスは自分にしかわからない。
どんなことができて、どんな強い想いがあるのか・・・。

私が「起業のサポート」や「情報発信のお手伝い」をする中、どうやったらクライアントさんの「ブランディング」に繋がるところまで掘れるのか考えていたのだけれど・・・。

案外、先にこの本を読んでもらった方がいいのかもしれない。
そんな風に思ったのが、今回の「お客を捨てる勇気」という本なのでした。

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この記事を書いた人

Resound Web Lab 代表。
福岡県北九州市で、Web制作サポート・運営指導、女性の起業支援、カウンセリングをしています。
「らしさ」を引き出し、人とひと・人とモノを繋げていきます。

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