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以前、ウェブ解析士関連のセミナーで著者の清水誠さんが登壇されていました。
アクセス解析を図解していく工程は、Webデザイナーがデザインを考えていく工程にも見えて、とても面白く思えたセミナーでした。
そのセミナー後、清水誠さんの本を読んでみたいと思っていて・・・最新の著書「コンセプトダイアグラムでわかる [清水式]ビジュアルWeb解析」を購入してみました。
【発売日】2015年3月18日
【著者】清水 誠 著
【出版社】株式会社KADOKAWA
【仕様】A5 (184ページ)
【定価】2,592円 (本体2,400円)
目次
ASCII.jp×WEB PROFESSINAL 「DMPにも活用できる!トップマーケターの仕事術図で人を動かす!『[清水式]ビジュアルWeb解析』本日発売」より抜粋
第1章 アクセス解析を超える「ビジュアルWeb解析」とは
[1-1]図で考え、図で伝えることがチームを鍛える
第2章 事例で学ぶビジュアルWeb解析の流れ
[2-1]売上2.7倍!地ビールメーカーのリニューアル戦略
[2-2]新規客とリピーターのWeb利用を設計する
[2-3]用意すべきコンテンツは図から見えてくる
[2-4]サイト改善の実績をExcelでアピールする
第3章 コンセプトダイアグラムで顧客と施策をビジュアライズ
[3-1]ビジネスを図で表せば上司と顧客が味方になる
[3-2]誰でもコンセプトダイアグラムは描けるようになる
[3-3]ビジネス別コンセプトダイアグラムのサンプル
第4章 自作指標と目的別レポートで効果をビジュアライズ
[4-1]ビジネスの指揮権は追いかける指標を決める人にある
[4-2]ユーザーの行動を指標で把握しよう
[4-3]どこから来たか、どこを見ているのかの違いを気にしよう
[4-4]改善アクションから指標とディメンションを決める
[4-5]指標の使われ方を考えてレポートを設計しよう
[4-6]コピペ率や購入チェック率などの自作指標
[4-7]分かりやすくてカッコイイレポートをExcelで作る方法
第5章 今日から使えるグラフデザインの原則とビジュアライズのコツ
[5-1]表や折れ線グラフを加工するときのヒント
[5-2]ダッシュボードデザインの原則
[5-3]ビジュアライズを助けてくれるツール
[5-4]図の威力をナポレオンの遠征で感じよう
こんな方にオススメ
現在のWebサイトでの問題点・改善策が見つけられない、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールでどの情報を見れば良いのか分からないという方に、オススメな本です。
アクセス解析の知識のない立場の人も、すんなり読める内容になっていると思いますので、Webに関わる全てのポジションの方が読んでも良いと思います。
ビジュアルWeb解析とは?
「ビジュアルWeb解析」。
ビジュアルという言葉があるので、図解するのだろうという予測はつくのですが、どこをどう図解するのかとても気になるタイトルでした。
そこで、読み初めてみると・・・。
本書の21ページ「図で考え、図で伝えることがチームを鍛える」という部分で
- ユーザーの動きを中心に考える
- 解析の目的を明確にして、最低限の分析をする
- 数字より文字よりもビジュアルを重視する
・・・と書かれていました。
ユーザーの動き(心理)をビジュアル化する→施策をビジュアル化する→効果をビジュアル化する
このことによって、ムダなく必要な情報が見えてきます。
チームのどのポジションの人にも、分かりやすい情報を提供できます。
ビジュアル化することで、見えてくるもの
本書は、実際に存在する神奈川県の地ビールメーカー「サンクトガーレン」のリニューアル戦略を例にたとえ、ビジュアル化の仕方を説明していきます。
顧客の動き(心理)にフォーカスしてビジュアル化していくと、必要なコンテンツが見えてきます。
そして出た結果も、またビジュアル化することで改善策が見えてきます。
アクセス解析で出すレポートも、事前にどんな情報が必要なのかを手書き(プロトタイプ)することで、ムダな情報とにらめっこすることがなくなります。
また見やすいレポートの作り方(ビジュアライズの仕方)も、後半に解説されています。
カラーで図解されたものを見ながら、なるほど・・・と納得しながら読み進められました。
Webサイト制作の時、運営・リニューアルで・・・と様々な時点で有効な手法だと思います。
私もこれから実際に活用していきたいです!!
コンセプトダイアグラムでわかる [清水式]ビジュアルWeb解析 (Web Professional Books) 新品価格 |
清水さんのSlideshareも参考になります。→http://www.slideshare.net/mak00s